膵臓病とアルコールの関係について

お酒

膵臓ガンや膵炎など、発症すると恐ろしいことになる膵臓ですが、こうした病気になってしまう原因として、アルコールの過剰摂取があげられます。

 

もちろん、お酒を飲んだら必ず膵臓病になってしまう…というわけではありません。

 

しかし、日頃から飲む量や頻度が高ければ、それだけ膵臓病になるリスクも高くなります。膵臓病を予防するためにも、アルコールの摂取量には気をつける必要があります。

 

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膵炎の原因1位はアルコールの過剰摂取

膵臓病の原因として、脂質の摂り過ぎや喫煙、運動不足、睡眠不足、遺伝的要素など、さまざまなものが考えられますが、一番の原因となるのが長期間に渡るアルコールの過剰摂取です。

 

2007年の全国調査では、急性膵炎の31.4%、慢性膵炎の64.8%がアルコールが原因になったものという結果が出ています。

 

また、長期間のアルコール過剰摂取は膵臓がんの直接の原因にもなりますし、慢性膵炎になると膵臓がんのリスクも高くなります。

 

さらに、慢性膵炎から糖尿病を発症することも多いのですが、この糖尿病も膵臓がんの危険因子の1つとなります。よって、アルコールは膵臓がんとの関係もとても深いと言えるかと思います。

 

アルコールの膵臓への影響

大量のアルコールを継続的に摂取していると、膵臓にさまざまな影響を与えます。

 

アルコールを摂取するたびに、多くの膵液が分泌されることで膵臓に負担はかかりますし、血液中に混じったアルコールが膵臓を傷つける可能性も指摘されています。

 

また、アルコールは膵液が十二指腸に放出される膵管の出口部分をむくませるだけでなく、長い期間、大量摂取することで、膵液の内容物がだんだん変化して、粘着質なものになるうえに、消化酵素濃度が高い膵液が分泌されるようになってしまいます。

 

すると、膵臓内で濃い膵液の流れが滞ることになり、それが膵臓を自己消化してしまう膵炎を発症させてしまうのです。

 

適量のお酒を飲むなら問題なし

アルコールの摂取がダメというわけではありません。適量のお酒を飲むのであれば特に問題はありません。

 

適量というのはだいたい1日20g程度。日本酒なら1合、ビールは中瓶1本、ウイスキーならダブル1杯くらいが適量で、ほろ酔いする程度の量であれば大丈夫だと言われています。

 

ほろ酔い程度になれば、大脳の働きは抑制されて、感情を司る脳が活性化されて、放感を感じて陽気になることができますので、十分お酒を楽しむということはできるはずです。

 

それ以上、酔ってしまうと知覚能力が落ちたり、運動能力が鈍るなどして、デメリットのほうが多くなってしまいますので、そこまで行かない範囲で飲むように心がけましょう。

 

お酒の席では脂質の摂り過ぎにも注意

唐揚げ

お酒を飲む時に、唐揚げやフライドポテト、チーズなど、脂質の多いものばかり食べてしまいがちなので注意が必要です。

 

脂質は消化が悪く、胃酸過多になりがちなだけでなく、膵液の大量分泌にもつながるため、膵臓には大きな負担がかかります。

 

また、アルコールの分解を優先するため、摂取した脂質はそのまま体に溜め込まれることになるため、肥満の原因となってしまいます。

 

お酒を飲む時には、できるだけ脂っこいものを避け、アルコールの分解をスムーズにさせる意味でも、野菜サラダや枝豆、豆腐などを中心に食べるよう心がけるといいでしょう。

 

膵臓だけでない・・アルコールを控えることのメリット

アルコールをできるだけ控えることは、膵臓の負担を減らす以外にも健康的なメリットがあります。

 

まず、お酒を飲む方にはよく知られていることですが、アルコールを摂取することは、それを処理している肝臓に大きな負担をかけます。お酒を控えることで、肝臓への負担は減りますので、脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変といった病気を予防に繋がるのです。

 

さらに、アルコールは血圧を高くしてしまいます。高血圧は動脈硬化を進行させてしまいますので、さまざまな病気のリスクを高めることになりますが、お酒を控えることで、動脈硬化に由来する心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの防止になるのです。

 

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