喫煙は膵臓がんや膵炎のリスクも高まる

たばこ

人によってはストレス解消の1つとされている喫煙ですが、多くの研究からも分かっているとおり、あらゆるガンや、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病、バセドウ病、骨粗鬆症のリスクを高めるなど、喫煙が体に与える影響は悪いものばかり。

 

さらに、残念ながらストレスがやわらぐのは吸っている間だけで、ニコチン依存症により、たばこを吸えない間にはストレスが発生します。

 

よって、トータルで考えると、たばこはストレスの大きな原因だけではなく、実はうつ病になるリスクも上げてしまうものなのです。

 

まさに「百害あって一利なし」。依存性が高いたばこですので、なかなか止めるのは大変かとは思いますが、健康のためにはすぐに禁煙することをおすすめします。

 

さて、このページでは、たばこを吸うことで発生するさまざまなリスクの中から、膵臓へのリスクを中心に説明していきます。喫煙のデメリットを知ることは、禁煙の助けになりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

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「たばこの三害」と呼ばれる含有物質

たばこには多くの有害物質が含まれていますが、特に有害だと言われているのが、ニコチン、タール、一酸化炭素の3つです。喫煙によりこれらの物質を毎日体に入れることで、さまざまな健康リスクを引き上げてしまうのです。

ニコチン

ニコチンはたばこの依存症を引き起こす原因となる物質です。依存症を引き起こすだけでなく、糖や脂質の代謝に異常を起こさせるだけでなく、中枢神経系を刺激し、激しく血管を収縮させるため、血管や心臓に大きな負担をかけることになります。

タール

一般的にヤニと呼ばれている黒褐色の油状の液体です。発がん性物質や発がん促進物質となる数十種類の有害物質が含まれています。

一酸化炭素

たばこの有害成分として、ニコチンやタールが有名ですが、実はこの一酸化炭素もかなり危険です。

 

一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結びついてしまいますので、体内の酸素運搬機能が妨げられ、身体組織の酸素欠乏を引き起こしてしまうのです。頻繁に喫煙する人は慢性的な酸素欠乏状態に陥っていると言えるでしょう。

 

喫煙による膵臓がんリスクの上昇

データを確認する医師

 

国立がんセンターによると、「喫煙による膵がんリスク上昇の科学的根拠は確実」とのこと。

 

日本で行われた約11万人を対象にした平均8.1年間かけた追跡調査によると、喫煙者の膵臓がん発症数は、非喫煙者と比較して、男性で1.6倍、女性で1.7倍もの数字だったそうです。

 

また、1日40本以上吸う人に限定すると約3倍というデータもあるそうで、喫煙による膵臓がん発症への影響はあきらかと言えるでしょう。

 

発症年齢も若くなる

アメリカのミシガン大学が発表した研究によると、ヘビースモーカーはそうでない人と比べて、膵臓がんの発症年齢が早いことが分かったそうです。

 

平均毎日20本以上のたばこを吸う習慣があった患者を「ヘビースモーカー」と定義して、膵臓がんの発症年齢を調べたところ、患者全体の平均発症年齢が72歳で、ヘビースモーカーは62歳と、10歳もの開きがあったんだそうです。

 

ちなみに、喫煙を止めた場合は10年で早期発症リスクに対する影響がなくなることも同研究結果で分かったでそうです。

 

生存率低下というデータも

さらに、「喫煙は膵臓がんによる生存率を低下させる」というデータもあります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28358654#(英文)

 

アメリカの研究者が、1986年から2013年に膵臓がんと診断された1037人について調査した結果、喫煙者と非喫煙者には生存率に大きな開きが認められたというものです。

 

喫煙者は、非喫煙者に比較して死亡率が37%高く、診断前の血中コチニン(ニコチンの代謝物)濃度によってヘビースモーカーと分類された人に限ると、非喫煙者に比べて死亡率が76%も高かったんだそうです。

 

さらに、診断の5年以内にたばこをたくさん吸っていた人のデータを見てみると、なんと非喫煙者の約2.5倍もの死亡率だったそうです。

 

 

つまり、喫煙は膵臓がんの発症リスクを高めるだけでなく、発症年齢を下げて、発症後の生存率を低くしてしまうということなのです。

 

喫煙で急性・慢性膵炎のリスクも高くなる

女性医師

 

南デンマーク大学の研究によると、喫煙によって膵炎のリスクが高まることも分かっています。
http://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/414872(英文)

 

女性9,573例と男性8,332例を平均約20年間の追跡調査をしたところ、期間中の膵炎症例が235例あり、1日に15〜24 gのタバコを吸う人は、そうでない人と比べて、膵炎の発症が男女ともに2.6倍もあったそうです。

喫煙による活性酸素の上昇が膵炎を重症化することに…

喫煙すると、たばこに含まれるタールやニトロソアミンなどが体内で活性酸素を発生させます。

 

この活性酸素は膵臓内を酸性に傾かせ、細胞を破壊することで炎症を起こさせることから、膵炎の発症リスクを高めるだけでなく、重症化にも深く関与していると言われています。よって、膵炎の発症後には禁煙は必須となります。

 

 

いかがでしたでしょうか。
膵臓がんは発見が遅れがちですし、膵炎は重症化により大変なことになるため、
発症してからの対処よりも、予防が絶対的に重要なものとなります。

 

上記のとおり、禁煙は膵臓病の予防のためにひじょうに重要な要素となりますので、
たばこを吸っている方は、ぜひ禁煙に取り組むようにしてください。

 

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